書籍紹介「幕末もう一つの鉄砲伝来」
戦国の鉄砲伝来が近世の誕生を加速させた史実が、第一次鉄砲伝来の衝撃だった。そして幕末期、黒船来航による西洋の火砲戦艦の武備が時代を大きく変えていく。第二次鉄砲伝来の衝撃を描く。 戦国乱世を決定づけた鉄炮伝来から三〇〇年余り。ペリー艦隊の来航によりその火砲船艦に驚愕した幕府は、海防のために西洋の軍事制度を模倣する軍制改革に着手、わが国に西洋の銃砲と軍事知識が大量に流入した。この幕末の第二次鉄砲伝来の衝撃によって、日本は近世から近代への転換点を迎える。
関流の江戸詰砲術師範代がみた、幕府の瓦解と明治政府の誕生とは。
タイトル:幕末もう一つの鉄砲伝来
著:宇田川 武久
シリーズ:平凡社新書
発行年月:2012年9月
定価:880円(本体800円+税)
ISBN:97845856552
新書判/224P
この書籍は銃砲史研究第377号に紹介されています。
第424回3月例会研究発表において日本銃砲史学会栗原洋一事務局長が紹介しています。