日本銃砲史学会ー沿革ー
1.前 史
〇 社団法人火兵学会(東京帝国大学工科大学造兵教室内)
学会発表雑誌「火兵学会誌」(Journal of the Society of Ordnance and Explosivers.)
明治40(1907)年
第一巻刊行 年間6号発行(昭和19年頃休刊)。
注1;明治20(1887)年9月 東京帝国大学工科大学に造兵科、火薬科を増設。
注2;明治20(1887)年10月 陸海軍とも技術学生制度を創設 海軍では有坂鉊蔵氏が第1号。
火薬兵器を陸軍では[火器]と、海軍では[火兵]と略称。
昭和4(1929)年
予備役編入の有馬成甫大佐は國學院大学で歴史学を履修され雑誌「科学知識」「史学雑誌」「水公社記事」等に軍事記事を投稿。
昭和10(1935)年
海軍艦政本部長より海軍造兵史編纂事務嘱託を委任。
〇 軍事史学会
昭和11(1936)年2月15日発足
会長有坂海軍造兵中将、有馬海軍予備役大佐主幹。
学会発表雑誌「軍事史研究」 年間6号発行 昭和16年有馬大佐の応召により昭和18年休刊。
昭和37(1962)年
国防史学会設立 「国防史学」を刊行 昭和39年春「軍事史研究」と改名。
昭和40(1965)年3月
軍事史学会と改称し[国際軍事史学会]に加盟 現在国際軍事史学会年報日本版を海外26ヶ国へ発送中。
〇 戦 後
有馬海軍予備役少将は「火砲の起源とその伝流」著述で、文学博士号を授与される。また「蘭学資料研究」、「日本歴史」、「国防史学」等に軍事記事を投稿。
〇 日本古銃保存会が発足。
有馬成甫氏。関東地区は国友宅、関西地区は吉岡宅を事務局とする。例会は第1回が昭和36(1961)年10月7日、第14回が昭和37(1962)年12月1日開催。
2.日本銃砲史学会
昭和38(1958)年2月2日
第15回例会で日本銃砲史学会(Society of GAN History,Japan)と会名変更。
昭和43(1963)年6月8日
日本ライフル射撃協会の内局として、会規則を制定し、例会は岸体育館で開催。会報「銃砲史研究」第1号刊行。以後毎年1月、8月以外の月に例会開催、会報発行。
平成17(2005)年度
日本ライフル協会から財政面、事務面で独立し、事務局は常務理事宅に置く。
令和2(2020)年
日本銃砲史学会ホームページを再開設。