書籍紹介「日本の大砲とその歴史」

日本の銃砲は、260年近く平穏な日々が続いた徳川時代にはその効用が無用になったのである。
ペリーの来航で状況は一変し、開国・尊皇攘夷・倒幕などで銃砲の需要が急増し、大砲が輸入・製造(これが反射炉の建造)された。しかし、それらの大半は現存していない。その主原因は、第二次大戦中の金属資源の強制供出であった。
今日、我々が目にすることのできる大砲には、地中に埋められて強制供出を免れたものや、海底から引き揚げられたもの、海外へ持ち出された戦利品が返還されたものなど、実に不可思議な状況にある。

タイトル:日本の大砲とその歴史
著者:中江 秀雄
出版:雄山閣
初版年月日:2022年7月25日
定価:価格 3,080円 (本体2,800円+消費税 10%280円)
21cm/A5判並製・カバー/216頁
ISBN9784639028291

日本銃砲史学会理事の中江 秀雄氏が上梓されました。日本の大砲の歴史を図表や写真を多用して文章を構成されていますので、読者が理解しやすい内容となっています。