書籍紹介「鉄炮伝来――兵器が語る近世の誕生」

日本に鉄炮を伝えたのは、ポルトガル人ではなかった!
新兵器はいかに普及し、戦場を一変させたのか?
大名の贈答品から合戦の主役へ。戦国史の常識を覆す。

新たな兵器は、いかに伝わり、普及したのか。「種子島に漂着したポルトガル人が伝えた」という常識を覆し、武器から戦国史を見直す。

タイトル:鉄炮伝来――兵器が語る近世の誕生
講談社学術文庫
著者:宇田川武久
発行所:株式会社講談社
第1刷発行::2013年5月10日
定価:定価:836円(本体760円)
A6判(文庫判)208頁
ISBN978-4-06-292173-2
初出:原本は、1990年に中央公論社より刊行されたもの。

1943年、種子島に漂着したポルトガル人が鉄炮をもたらした-。この通説を文献と実物資料から検証し、歴史の流れを加速した新兵器の伝来と普及の真実を解明。戦国大名の贈答品として重宝された鉄炮は、いかに主要武器の地位を得たか。さらに朝鮮出兵によるアジアへの伝播、砲術武芸の成立まで、なおざりにされてきた「武器の歴史」に光をあてる。

宇田川武久理事長のごあいさつ

第424回3月例会研究発表において日本銃砲史学会栗原洋一事務局長が紹介しています。