所 荘吉(ところ そうきち)(日本銃砲史学会理事長)

東京生まれ、日本を代表する砲術史研究家。
日本銃砲史学会設立に参加、1973年から理事長。
東京生まれ。1929年(昭和4)~2000(平成12)。

【新しい会員の方々に一言。 故所荘吉先生は昭和38年(1958)の日本銃砲史学会創立者の一人であり、依頼銃砲史学会の理事長を永く勤められ、平成12年(2000)に亡くなられた。斯界の先駆者であり、権威である。銃砲史研究の世界で影響を受けなかった者は皆無である】
「銃砲史研究第386号報告(新発見)小栗又一忠高の鉄砲・・・峯田元治・瀧上昭治」文中より

(以下、国立歴史民俗博物館資料目録[5]序文より抜粋)
三光科学工業㈱社長、日本塗装材料協会理事長を務めながら、軍事史家有馬成甫氏に師事して、幕末明治期の西洋文明の受容の研究および日本銃砲史研究に志し、とくに銃砲史については日本銃砲史学会理事長を務めて、斯会の指導にあたった。有馬成甫氏没後、有馬氏所蔵の膨大な文献資料をコレクションにくわえ、さらに資料を追加して一大コレクションを形成したのである。
所 荘吉氏の業績としては、幕末明治期の日本人の手になる翻訳書を書誌学的に考察した論文のほか、主宰する『銃砲史研究』に炮術や国友鉄炮鍛冶に関する論文を数多く掲載し、さらに銃砲史研究の手引書ともいうべき『図解古銃辞典』『火縄銃』などをあらわして銃砲史研究の指針を示された。