【図録紹介】第30回企画展「江戸湾沿岸警備と忍藩」/行田市郷土博物館

行田市郷土資料館で平成28年(2016)10月8日(土)から11月27日(日)まで期間開催された第30回企画展「江戸湾沿岸警備と忍藩」の展示解説図録です。
忍藩は川越藩とともに相州・房州の警備を命じられていました。天保13年(143)8月に房総警備を命じられた忍藩は富津台場・陣屋(富津市)・竹ヶ岡台場・陣屋(富津市)・須崎台場・遠見番所(館山市)・白子遠見番所(白子町)を警備の拠点としていました。また品川台場の警備にも関わっていました。これらの警備の状況を描いた図版も多く掲載されていてとても判りやすい見て楽しい図録です。
中表紙(1頁)には品川第三・第六台場の航空写真も掲載されていて現代の品川台場の状況を俯瞰してみることができます。
この展覧会の企画および図録の執筆・編集は行田市郷土博物館の澤村怜薫学芸員が担当しています。澤村学芸員は第405回日本銃砲史学会12月例会(平成28年(2016)12月17日開催)において「江戸湾沿岸警備の忍藩」を研究発表して当会会報「銃砲史研究」第385号にも論文発表しています。
編集・発行:行田市郷土博物館
発行日:平成28年(2016)10月8日
価格:600円(税込み)
A4判/80頁(フルカラー)

文責:日本銃砲史学会 広報委員 紫藤友義
※文章一部図録よりの転載