【書籍紹介】砲術ーその秘伝と達人ー
狩猟好きの父の影響で、私は子供のころから鉄砲が大好きだった。空気銃の雀打ちにはじまり、やがて、本格的に、狩猟、射撃、鉄砲へと進んで、年ごとに銃に対する興味が深くなっていった。
やがて明治大学に入学すると、さっそくあこがれの射撃部に入部し、本格的な射撃競技をはじめたが、そのためにいっそう古銃熱が増した。
このたび、雄山閣出版株式会社のおすすめにより、月刊誌「GUN」に二十一カ月にわたり連載した「銃豪小伝」という拙稿を、加筆増補して出版することになった。
序文をいただいた有馬成甫博士は、人間国宝にも匹敵するほどの稀有の銃砲史学者で、筆者終生の恩師である。
本書の刊行にあたり、「火縄銃」という名著を著述された射友所荘吉氏や、雄山閣出版株式会社の方々のご支援に対し、衷心より感謝の意を表するしだいである。
本書が、日本砲術の概要を知る上に少しでも役立つならば、私の望外の喜びとするところである。
(本書あとがき抜粋)

タイトル:砲術ーその秘伝と達人ー
著者:安斎實
発行所:雄山閣出版株式会社
印刷発行::昭和40年(1965)7月31日
定価:1,500円
ハードカバー函入りA5判/262頁
※現在は廃版となっています。図書館で閲覧するか古書をお探しください。
日本銃砲史学会第二代会長安斎實氏(故人)が執筆した書籍です。
この情報は日本銃砲史学会紫藤友義広報委員によるものです。