【お知らせ】横浜黒船研究会第53回オンライン(第231回定例会)講演会開催のお知らせ

このご案内は相互交流を目的とし日本銃砲史学会会員諸氏の横浜黒船研究会への参加と横浜黒船研究会メンバーの日本銃砲史学会例会への参加を促すために紹介するものです。

横浜黒船研究会第53回オンライン(第231回定例会)講演会開催のお知らせ
日 時:令和7年4月13日(第二日曜日)
(13:30 アクセス入場開始)
14:00~16:00
発表者 今津 浩一 氏 (当会代表)
題目 蘭学者 鹿田文平 の翻訳した西洋砲術書『海軍要略』
前編 ナポレオン戦争の終焉
場 所:各自宅パソコン前
参加費: 無料
参加者は自宅よりカメラ付きパソコンから下記サイトにアクセスして、どなたでも
参加は簡単です、時間になりましたら下記をクリックしてください。

研究発表会
13:30 受付開始
14:00~14:05 開会のごあいさつ
14:05~15:30
講演概要
加賀藩に下級武士の子として生まれた鹿田文平の翻訳した西洋砲術書『海軍要略』については、あまり知られていないので、横浜黒船研究会のみなさまにご紹介したい。
前編においては、鹿田文平その人についてのこと、ならびに、文平の生きた当時の世界の歴史、とりわけナポレオン戦争とアヘン戦争について述べる。ナポレオン戦争終結のころ、最先端の武器の開発を進めていたのは、ナポレオンの配下にあった砲兵技術将校のペキサンスであった。ペキサンスは仮想敵国である大英帝国に打ち勝つためにはどうすればよいか、頭脳を絞って考え、そのアイディアを確認するために実験をし、フランス海軍の海軍力を飛躍的に向上させることを提案した。ここで、ご報告のタイトルとした西洋砲術書とは、ペキサンスが実行した新種の大砲の実験報告書である。
このペキサンスの実験はフランスのブルターニュ半島の先端にあるブレスト軍港において実行された。従って、ペキサンスの報告書はフランス語で書かれている。この報告書に提案されている武器が先進的であり、破壊的であることを理解した欧米各国の軍事関係者は、ただちに母国語に翻訳して、母国の軍事関係者に紹介した。オランダも例外ではない。オランダの翻訳者(氏名は不肖であるが)は、翻訳書を発行し、オランダの軍事関係者に紹介した。そして、その翻訳書は、長崎にも到達したのである。
このいきさつについてご紹介すると共に、ナポレオン戦争の余波として、日本にも影響が及んだ様子も紹介する。そのひとつは長崎奉行が切腹することになったフェートン号事件である。あわせて、アヘン戦争についてもあらまし、ご報告したい。
15:30~16:00  質疑応答
以上

横浜黒船研究会 事務局長 村上 隆
横浜市港北区錦が丘7番18号
電話:045-439-6652
携帯:080-4868-8650
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