米ヶ濱砲台跡見聞記
令和7年(2025)3月1日(土)に横須賀市にある米ヶ濱砲台跡を横須賀市自然・人文博物館学芸員菊地勝広氏に案内いただき見聞してきました。



当日は快晴で平和中央公園の高台からは猿島や東京湾、浦賀水道がよく見えました。

横須賀市深田台の山にある米ヶ濱砲台跡は現在平和中央公園(横須賀市)となっていて小高い丘陵地帯一帯が市民の憩いの場となっています。
近接の横浜市自然・人文博物館の学芸員菊地勝広氏のお話しでは地元で「砲台山」と呼ばれていたこの公園のリニューアル工事の際に米ヶ濱砲台の遺構が多数出現し一部を保存公開されることになったとのことです。今のところ正式な発掘調査は行われておらず、これからが調査・研究となるという事でした。菊地学芸員は以前日本銃砲史学会例会において研究発表をされたことがあるそうです。余談ですが「ブラタモリ」(2016年6月放送)にも出演された経験があると横須賀中央駅観光案内所の方がおっしゃっていました。
明治24年(1891)に築かれた米ヶ濱砲台は東京湾要塞のひとつとして28糎榴弾砲6門、24糎加農砲2門を備えていました。周辺には東京湾要塞を構成する砲台が数多く配置されていて有名な国史跡の「千代ヶ崎砲台」や「猿島砲台」もあります。千代ヶ崎砲台跡パンフレットによると32の要塞(砲台・海堡・堡塁)があったようです。




平和中央公園にはそこここに砲台跡を偲ばせる遺構の一部が出現していました。



また日本銃砲史学会会員の皆様方と見学に行きたい場所です。
日本銃砲史学会 広報委員 紫藤 友義