日本銃砲史学会会員のお薦め博物館 その1

銃砲史学会の皆様にお薦めの博物館をホームページで紹介していこうと思います。また、会員の皆様でお薦めの博物館や美術館、資料館などを御存じの方はぜひ、ご投稿いただきたくお願い申し上げます。

さて、第一回目は、当会の理事長宇田川武久先生が名誉教授を務められている国立歴史民俗博物館です。
常設展示室は6つあり、このうち中世を扱っている第2展示室では鉄砲伝来ということで火縄銃に関する展示があります。また民俗を扱っている第4展示室では現在の狩猟者としてマタギが紹介されています。現代を取り上げている第6展示室では、かつてこの場所にあった歩兵第57連隊に関するコーナーがあります。当時の兵士たちが使用していた38式歩兵銃を触ることもできます。このほか様々なテーマの企画展示なども行われています。博物館の入り口には、全国の博物館の図録を販売するスペースがあります。ここは入館料を払わなくても入ることができます。

なお、江戸時代にはこの場所に佐倉城がありました。その当時の建物は門ぐらいかありませんが、土塁や堀などが残っています。石垣を使わない土造りの城でこれだけ残りがよいのは珍しいです。明治以降は陸軍の用地となり、歩兵第2連隊や歩兵第57連隊が入りました。この時代の遺構が残っていますので、あわせてごらんになるのもよろしいかと存じます。植物がお好きな方には隣にくらしの植物苑もあります。
ただし、常設展だけでも丁寧にみると1日かかりますので、見たいところを決めて、もしくは覚悟をもって出かけられることお勧めいたします。

■国立歴史民俗歴史博物館
所在地 千葉県佐倉市城内町117
休館日 月曜日(ただし、例外あり)、年末年始
開館時間 9時30分から17時(3月~9月)、9月30分~16時30分(10月~2月)
電話 050-5541-8600(ハローダイヤル)
ホームページ https://www.rekihaku.ac.jp