金山城伊達・相馬鉄砲館訪問記
2024年11月9日(土)10日(日)両日にわたり宮城県名取市、角田市、丸森町を巡ってきました。今回訪問の目的は個人所有の火縄銃1挺を拝見することでした。9日はその火縄銃を見ることができました。火縄銃は仙台筒の9匁筒だと思われます。カルカが欠損していましたがコンディションも良く重量は約5.3kgとかなり重い火縄銃でした。
10日はまず角田市郷土資料館を訪問し齋藤彰裕館長とお話しすることができました。齋藤館長のお話では角田市郷土資料館では火縄銃1挺を所有しているとのことでしたが常設展示ではなく5月端午の節句の時期に特別展で他の鎧兜などと展示するとのことでしたので残念ながら火縄銃を見ることはできませんでした。
その後丸森町にある金山城伊達・相馬鉄砲館を訪問し見学いたしました。遠藤稔館長のご案内で展示している火縄銃を拝見し説明をしていただきました。個人博物館とのことですが展示している火縄銃は仙台藩及び相馬藩の火縄銃が多数ありその大半が仙台筒とのことだそうです。
金山城伊達・相馬鉄砲館 遠藤館長によれば宮城県仙台地方周辺には女性鉄砲隊を含め四隊(荘内藩荻野流鉄砲隊・桜隊/仙台藩丸森鉄砲隊/片倉鉄砲隊/相馬中村藩古式炮術)の鉄砲隊があるとのです。
過去に金山城伊達・相馬鉄砲館が主催したイベントのチラシ
皆さん方もお近くにお立ち寄りの際は是非とも見学してみてください。
この寄稿記事は日本銃砲史学会紫藤友義広報委員によるものです。