宮坂考古館
本館は、故宮坂善助初代館長が80余年の生涯をかけて蒐集した約7百余点の貴重な資料を収蔵している。その大部分は米沢・置賜地方の考古、歴史、民俗資料である。大別すると56領の甲冑をはじめ、火縄銃、槍、屏風など米沢藩関係の重要文化財が数多く含まれている。
初代館長は若くから郷土史の研究に熱心で、地域の隅々にまで足を運んで考古資料の調査・収集を行った。戦後は特に旧藩関係の資料の散逸するのを惜しみ、その収集・保存に力を尽くした。収集した資料を広く人々に公開し地域文化の向上に資するために、昭和37年12月に私設博物館宮坂考古博物館を開設、昭和48年3月には財団法人宮坂考古館と組織を改め、更に昭和52年11月博物館法に基づいた博物館として登録された。新たに平成4年9月には新館もオープンし、土蔵とともに公開している。平成25年4月に公益財団法人と改める。